流星の情報については、「日本流星研究会」
の内山茂男さん(千葉県柏市)にご教示頂きました。星食関連の予報は、
比較的充実しております。流星や星食は、アマチュアが天文学に直接かか
わることのできる数少ない分野ですので、多くの観測者の得られることを
期待しております。
何かご不明なことや修正すべき点にお気づきの方がいらっしゃいましたら、ご
一報いただけますと幸いです。
(更新:2012.6.8 / 彗星の情報を追加しました)
主な節気 (2012年1月〜2013年3月) 2012年 2月 4日 立春 3月20日 春分 5月 5日 立夏 6月21日 夏至 8月 7日 立秋 9月22日 秋分 11月 7日 立冬 12月21日 冬至 2013年 2月 4日 立春 3月20日 春分 惑星の暦 (2012年1月〜2013年3月) 2012年 2月20日 海王星 合 3月 5日 水星 東方最大離角 3月 5日 火星 衝 3月25日 天王星 合 3月27日 金星 東方最大離角 4月17日 土星 衝 4月19日 水星 西方最大離角 5月14日 木星 合 6月 6日 金星 内合/太陽面経過 7月 1日 水星 東方最大離角 8月15日 金星 西方最大離角 8月16日 水星 西方最大離角 8月25日 海王星 衝 9月29日 天王星 衝 10月26日 土星 合 10月27日 水星 東方最大離角 12月 3日 木星 衝 12月 5日 水星 西方最大離角 2013年 2月17日 水星 東方最大離角 2月21日 海王星 合 3月26日 金星 外合 3月29日 天王星 合 月の暦 (2012年1月〜2013年3月) 新月 上弦 満月 下弦 2012年 1月 1日 1月 9日 1月16日 1月23日 1月31日 2月 8日 2月15日 2月22日 3月 1日 3月 8日 3月15日 3月22日 3月31日 4月 7日 4月13日 4月21日 4月29日 5月 6日 5月13日 5月21日 5月29日 6月 4日 6月11日 6月20日 6月27日 7月 4日 7月11日 7月19日 7月26日 8月 2日 8月10日 8月18日 8月24日 8月31日 9月 8日 9月16日 9月23日 9月30日 10月 8日 (9月30日 中秋の名月) 10月15日 10月22日 10月30日 11月 7日 11月14日 11月20日 11月28日 12月 7日 12月13日 12月20日 12月28日 2013年 1月 5日 1月12日 1月19日 1月27日 2月 3日 2月10日 2月18日 2月26日 3月 5日 3月12日 3月20日 3月27日 主な天文現象 (2012年1月〜12月) 3月 6日 火星の接近(小接近) 地球からの距離 0.6737天文単位=10078万km 5月21日 金環日食 九州中南部から東北地方南部の広域で国内25年ぶりの金環日食 第1接触 第2接触 食の最大 第3接触 第4接触 鹿児島 06h13m 07h20m 07h22m 07h24m 08h42m 大阪 06h17m 07h28m 07h30m 07h31m 08h54m 東京 06h19m 07h32m 07h35m 07h37m 09h02m 6月 4日 部分月食 / 全国 部分食の開始 19h00m 部分食の最大 20h03m 食分 37.6% 部分食の終了 21h06m 月の出の時刻 札幌 19h00m, 仙台 18h47m, 東京 18h45m, 大阪 19h00m 福岡 19h18m, 鹿児島 19h13m, 那覇 19h13m 6月 6日 金星の太陽面経過 / 全国(8年ぶり) 第1接触 第2接触 食の最大 第3接触 第4接触 札幌 07h09m57s 07h27m43s 10h29m22s 13h30m19s 13h47m57s 仙台 07h10m30s 07h28m17s 10h29m31s 13h29m59s 13h47m38s 東京 07h10m47s 07h28m35s 10h29m39s 13h29m53s 13h47m31s 大阪 07h10m53s 07h28m42s 10h29m55s 13h30m07s 13h47m45s 福岡 07h10m58s 07h28m48s 10h30m14s 13h30m27s 13h48m04s 鹿児島(川内) 07h11m09s 07h29m00s 10h30m17s 13h30m21s 13h47m58s 那覇 07h11m43s 07h29m36s 10h30m36s 13h30m15s 13h47m52s 7月15日 木星食 / 沖縄を除く全国(日中) 月齢 25.5 明縁潜入(潜入時間) 暗縁出現(出現時間) 札幌 12h51m31s(75.4s) 13h57m27s(67.4s) 仙台 13h00m12s(79.8s) 14h02m18s(71.4s) 東京 13h05m40s(86.6s) 14h03m29s(77.6s) 大阪 13h07m18s(99.6s) 14h01m01s(89.8s) 福岡 13h10m01s(129.2s) 13h55m06s(118.0s) 鹿児島(川内) 13h17m34s(164.8s) 13h52m38s(153.4s) 那覇 食なし 8月12/13日 ペルセウス座流星群極大。 3大流星群の1つ。明け方に輻射点が高く上るので、宵よりも明け方の方が多くの流星 を見られる。下弦過ぎの月がちょっと気になるだろうが、出現数は50〜80個/時程度 であろう。 8月14日 金星食 / 沖縄を除く全国 月齢 25.9 明縁潜入(潜入時間) 暗縁出現(出現時間) 札幌 02h47m29s(53.6s) 03h50m31s(59.8s) 仙台 02h45m13s(63.2s) 03h37m57s(69.8s) 東京 02h45m14s(73.0s) 03h29m56s(79.4s) 大阪 02h43m05s(67.4s) 03h28m09s(73.4s) 福岡 02h41m26s(61.4s) 03h27m03s(66.6s) 鹿児島(川内) 02h42m18s(70.2s) 03h18m22s(75.6s) 那覇 食なし 12月13/14日 ふたご座流星群極大。 年間最大の出現を見せる流星群。2012年は月明かりなく観測できる。 2012年はピークが日本の夜明け頃にあたっており、14日の明け方に向けて出現数 が増加していく。出現数は60〜100個/時程度。 主な流星群 (2012年1月〜12月) 1月 4日未明&5日未明 しぶんぎ座流星群極大 3大流星群の1つで、明け方に輻射点が高くなるので、明け方に多くの流星が見られる。 ところが、2012年は極大が日本時刻16時頃で、日本では極大が見られない、いわゆる “裏年”である。月は夜半過ぎに沈むので、3/4日は明け方に向けて出現数が増えて いくが、それでも出現数は20〜30個/時程度、4/5日は20個程度か? なお、この両日から1日ずれると2〜3個/時程度まで減ってしまう。 4月22日未明 こと座流星群極大。 月明かりがなく、この点では条件が良い。 2012年のピークは日本時刻の昼間にあたり、日本での出現数は5〜10個/時程度。 この群は、過去に何度も100個/時以上の突発出現をしているが、ダストトレイル計算 によると、今年突発出現する可能性は低い。 5月 6日頃 みずがめ座η流星群極大。 薄明開始直前に、長経路の流星が見られる。今年は極大期に満月となるので、 極大数日前の月没後に期待か。この頃の出現数は5個/時程度。 極大日から2日程度ずれても、出現数は少ししか減らない。 8月12/13日 ペルセウス座流星群極大。 3大流星群の1つ。明け方に輻射点が高く上るので、宵よりも明け方の方が多くの流星 を見られる。2012年の極大は12日21時頃だが、13日未明まで活発な出現が期待できる。 下弦過ぎの月がちょっと気になるだろうが、出現数は50〜80個/時程度であろう。 11/12日や13/14日だと半分程度に減る。 10月22〜24日 オリオン座流星群極大。 2006年以後に活発な出現が観測されてきたが、2011年からは平年の出現に戻る可能性 が指摘されている。 2012年は、月が上弦の頃なので夜半頃に沈んでしまい、それ以後は好条件となる。 出現数は、平年であれば10個/時程度で、極大から2日程度ずれても出現数は少ししか 減らない。 11月18日 しし座流星群極大。 月明かりの影響なく観測できる。 2〜3日間は5〜10個/時程度の出現か? 12月13/14日 ふたご座流星群極大。 年間最大の出現を見せる流星群。2012年は月明かりなく観測できる。 2012年はピークが日本の夜明け頃にあたっており、14日の明け方に向けて出現数 が増加していく。出現数は60〜100個/時程度。 ふたご座流星群の明るい流星のピークは全体のピークから半日近く遅れるので、 これは日本の昼間になってしまい、夜間では明るい流星は少なめであろう。 極大から1日ずれると、出現数はほぼ半分になる。 ※ 出現数は人工光害のほとんどないところでの大体の値です。月明かりを考慮して推測しています。 ※ 流星群のピーク時刻は全地球的なものです。実際には観測地の輻射点の高度が重要です。 ※ 「13/14日」は「13日から14日にかけての夜」を意味します。 主な星食 (2012年1月〜12月) 1月22日 ξSgr(3.5等)の食 暗縁出現/ 札幌:06h43m, 仙台:06h34m,東京:06h27m, 大阪:06h19m 3月29日 ζTau(3.0等)の食 暗縁潜入/ 札幌:23h00m, 仙台:23h05m,東京:23h09m, 大阪:23h11m 福岡:23h13m, 鹿児島(川内):23h16m, 那覇:23h28m 7月15日 木星食 / 沖縄を除く全国(日中) 月齢 25.5 明縁潜入(潜入時間) 暗縁出現(出現時間) 札幌 12h51m31s(75.4s) 13h57m27s(67.4s) 仙台 13h00m12s(79.8s) 14h02m18s(71.4s) 東京 13h05m40s(86.6s) 14h03m29s(77.6s) 大阪 13h07m18s(99.6s) 14h01m01s(89.8s) 福岡 13h10m01s(129.2s) 13h55m06s(118.0s) 鹿児島(川内) 13h17m34s(164.8s) 13h52m38s(153.4s) 那覇 食なし 8月13日 ζTau(3.0等)の食 明縁潜入/ 那覇:05h59m 8月14日 金星食 / 沖縄を除く全国 月齢 25.9 明縁潜入(潜入時間) 暗縁出現(出現時間) 札幌 02h47m29s(53.6s) 03h50m31s(59.8s) 仙台 02h45m13s(63.2s) 03h37m57s(69.8s) 東京 02h45m14s(73.0s) 03h29m56s(79.4s) 大阪 02h43m05s(67.4s) 03h28m09s(73.4s) 福岡 02h41m26s(61.4s) 03h27m03s(66.6s) 鹿児島(川内) 02h42m18s(70.2s) 03h18m22s(75.6s) 那覇 食なし 10月20日 μSgr(3.8等)の食 明縁出現/ 札幌:17h19m, 仙台:17h20m,東京:17h19m 10月22日 βCap(3.1等)の食 暗縁潜入/ 札幌:22h41m, 仙台:22h37m,東京:22h36m, 大阪:22h35m 福岡:22h33m, 鹿児島(川内):22h32m, 那覇:22h30m 明縁出現/ 那覇:23h34m 小惑星による恒星の食 2012年 好条件のリスト M D h m Name Dia(km) dur(s) star mag dmag 01 02 26 50 (790)Pretoria 176.0 10.4 TYC 0183-00145-1 9.94 3.9 好条件 01 06 18 30 (654)Zelinda 132.0 7.8 TYC 1739-02256-1 10.15 2.7 好条件 01 11 23 16 (360)Carlova 121.0 10.3 TYC 0776-00568-1 9.73 2.3 好条件 01 12 26 57 (140)Siwa 114.0 10.6 TYC 0835-01218-1 10.32 3.2 好条件 01 17 23 50 (266)Aline 113.0 10.0 TYC 0161-02333-1 10.49 2.3 好条件 02 29 22 50 (760)Massinga 74.8 9.8 TYC 5533-00768-1 9.85 2.0 好条件 03 18 18 37 (739)Mandeville 110.0 4.5 TYC 0689-02457-1 10.47 3.4 好条件 04 09 20 43 (12)Victoria 117.0 4.0 TYC 1300-02058-1 10.40 4.0 好条件 04 10 23 22 (455)Bruchsalia 87.5 5.6 HIP 64064 8.72 5.0 好条件 04 18 21 35 (624)Hektor 105.2 6.4 TYC 2471-00540-1 11.23 4.1 注目 04 18 23 41 (252)Clementina 72.1 5.0 HIP 68038 6.95 6.7 絶好 05 11 21 45 (28)Bellona 126.0 10.5 HIP 78870 6.54 4.7 絶好 05 11 23 36 (162)Laurentia 105.0 5.9 TYC 1414-00535-1 10.24 3.5 好条件 06 03 23 09 (3)Juno 267.0 18.7 TYC 5022-00057-1 10.74 0.5 注目 07 05 25 44 (69)Hesperia 143.0 10.8 TYC 5739-00029-1 10.35 2.1 好条件 07 28 24 53 (111)Ate 139.0 11.4 HIP 105042 8.08 3.9 絶好 09 14 21 18 (111)Ate 139.0 27.6 TYC 6330-00805-1 9.91 2.8 好条件 10 27 18 30 (977)Philippa 67.0 7.0 HIP 960 9.85 5.0 好条件 12 02 24 36 (829)Academia 44.0 4.4 TYC 2401-00661-1 9.68 4.2 好条件 12 29 24 13 (986)Amelia 53.0 3.6 HIP 38228 7.04 7.1 好条件 日付時刻: JST Dia(Km) : 小惑星の直径(Km) dur : 継続時間(sec) dmag : 減光等級 主な彗星 (2012年1月〜12月) ガラッド彗星(C/2009P1 Garradd) 2009年8月13日に G.J.Garradd(豪) により発見された新彗星。2011年12月24日に近日点 (太陽に最も接近する位置)を通過し 7等級まで明るくなりそうだ。その後は太陽から離 れていくものの 2012年3月5日には地球に最接近(1.3AU)するために、観察できる期間が 長い。IAU の予報によると、2011年10月頃から2012年3月末まで 7等級台となり、また 北半球での条件が良く双眼鏡で観察できるかもしれない。近日点通過前は夕方の空,そ れ以降は明け方の空が観察しやすくなる。2〜3月は天の北極に近く一晩中観察できる。 レビー周期彗星(P/2006T1 Levy) 地球に 2012年1月22日に 0.192AU まで接近することにより 7.0等まで明るくなること が期待される。ただし 1月9日が満月で、最接近からそれ以降は南の低空に移動いくの で、1月10日〜1月末頃が観察の好期となりそう。この頃は、ガラッド彗星とともに双眼 鏡級の彗星を一晩に2つ観察できることになる。 マックホルツ周期彗星(96P Machholz) 7月15日に太陽に 0.124AU まで接近するために 2.4等程度まで明るくなる。しかしなが ら近日点(太陽に最も接近する位置)通過の前後は、太陽からの離角が近すぎて観察は困 難。7月20日以降には 7〜8等級 ほどまで急速に暗くなるものの夕方の空で観察できそう。 ※ 出典,参考文献 新こよみ便利帳 恒星社 Occultations by major and minor planets 2012 (Edwin Goffin) OCCULT Ver4 (David Herald) IAU Minor Planet Center ウエブサイト 協力:内山茂男様 (日本流星研究会)
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